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人を知る

遠藤 正人

#11

強みを武器に社内ベンチャー立ち上げ。
ブライダルにとどまらない、新たな挑戦へ

2010年 中途入社

営業本部 営業戦略ディビジョンマネージャー/株式会社Do 代表取締役社長

遠藤 正人

「こんなに面白そうなブライダル企業、他にない」と思った

もともと新卒で入社したのもブライダル業界の会社で、広報や広告を担当していました。そこから広告の世界そのものに興味を持つようになって、転職を考えたときは、広告代理店やインテリア業界の広報職も視野に入れていたんです。でも一方で、7年ほど関わってきたブライダルという業界に、どこか未練もあって。「もしまたブライダルをやるなら、ここしかない」と思わせてくれたのがノバレーゼでした。当時からノバレーゼは、ブライダル業界では珍しく先鋭的な広告を仕掛ける会社でした。ホームページひとつ取っても、他社が白ベースで可愛らしい世界観を打ち出している中で、ノバレーゼだけが真っ黒。情報もそぎ落とされていて、かっこよかった。IRの発信も早くて頻繁で、企業としてのスピード感や勢いが感じられました。当時発売されたばかりだったiPadを使った接客や、洗練された会場デザインなど、古い慣習が重視されがちなブライダル業界のなかで、新しい挑戦を次々に形にしていたのが印象的でした。正直、ブライダルに少し飽きかけていた時期だったんですが、「ここなら自分の経験も活かしつつ、もっと面白いことができる」と心が動いたんです。それが、ノバレーゼに入りたいと思った大きな理由でした。

ノバレーゼのクリエイティブの強さに可能性を感じ、社内ベンチャーを立ち上げ

入社当初、「この会社はきっと、すごい制作会社を使ってるんだろうな」という印象を持っていました。でも実際は、想像以上にすべてを内製していたんです。店舗設計からグラフィック、広告ビジュアルに至るまで、社内にデザイナーやディレクターがそろっていて、自分もその一員として現場に立ち会いました。特に驚いたのは、広告写真ひとつにしても「どこに人物を立たせるか」まで細かくルールが決められていたこと。ブライダル広告では空間の良さを伝えることが大切なので、人物は奥に立たせるなどのレギュレーションが徹底されていたんです。ただのルールではなく、ノバレーゼの思想や理念に基づいた指針で、それをインプットすることが自分の最初の数年だったと感じています。そんな経験を経て、自社の広告運用から得たノウハウをもとに、2019年に新事業提案制度(ノバレボ)で「Do(ドゥ)」という広告クリエイティブ会社を立ち上げました。業界全体を見渡しても、ブライダルに特化した制作会社は少ない。その中で、自分たちの手ごたえを試したいと思ったんです。いまではノバレーゼだけでなく、年間50〜60社のクライアントを抱え、競合企業の仕事もしています。これは弊社代表からも言われたことなのですが、今は業界全体で結婚式の価値を高めていくべき時代。たとえ競合だとしても、ともに業界全体のクリエイティブを底上げしていかないといけないと、本気で思っています。

ブライダルにとどまらず、新たな挑戦をずっと続けていきたい

さらなる挑戦として考えているのは「ブライダルの枠を超えたクリエイティブ」です。Doはブライダルを中心に立ち上がった会社ですが、これまでのノウハウを活かして、ゴルフ場やレストラン、ホテルといった他業界の広告制作にも少しずつシフトしていきたいと考えています。特に最近は、インバウンド需要の高まりもあり、観光・宿泊領域にも可能性を感じています。個人的には「独立」もずっと視野にはあります。実際、立ち上げから軌道に乗ったタイミングで、自分の資本でやってみたいと会社に伝えたこともありました。でも、そのときに仲間から「出るのはいいけど、ちょっと寂しいな」と言われて(笑)確かに今経営陣は、ともに色んな苦しみを分かち合ったり、お酒を飲みながら笑い合ったりした仲間たちなので、そんなこんなで今はまだノバレーゼにいる、という感じです。もちろんそれだけでなく、会社として僕の希望を尊重してくれたり、実質的に「一会社の経営を預かる」という大きな裁量を任せてくれたりもしているので、だからこそこれからもDoをもっと良くしていきたいし、新しい試みもどんどんしていきたいと思っています。ノバレーゼにとっても、新たな領域への挑戦は会社の未来を広げるきっかけになると思っています。“業界を超えて、誠実なクリエイティブで人の心を動かしたい”──それが今の自分のビジョンです。