Person

人を知る

石井 水城

#03

「自分をもっと好きになれる」
そんな力が、きっと私たちの仕事にはある

2020年中途入社

ドレスコーディネーター

石井 水城

きっかけは、ノバレーゼのドレスに出会ったときの感動

前職では軽井沢の結婚式場内のドレスショップで5年間、ドレスの買い付けやブランディング、接客を担当していました。会場に届く様々なショップのドレスに触れる中で、ノバレーゼのドレスを見たときの感動は、今でも鮮明に覚えています。繊細なレースやビジュー、上質な生地。目にした瞬間、「なんて美しいんだろう」と心を打たれました。また、ノバレーゼのスタッフの方がドレスを大切に扱い、丁寧に梱包して届けてくれる様子にも強く惹かれました。ただドレスを届けるだけでなく、「花嫁様の一日を大切にしているんだな」と感じました。私も、そんなふうに世界の一流のドレスをお客様に思いを込めて届ける仕事がしたいと思い、転職を決意しました。面接では、結婚や出産についての質問もありましたが、ノバレーゼはそれらを「女性のキャリアの一部として応援したい」と言ってくださって。実際に臨月のスタッフの方が笑顔で働かれている姿も見て、「この会社なら、私の人生を丸ごと受け入れてくれる」と感じたんです。自分らしくずっと働ける場所を見つけたと思いました。

ノバレーゼで求められる高い基準に、心が折れそうになることもあった

入社したのは2020年の1月。すぐにコロナ禍になってしまって、思うように研修が進まず、すぐに成長できないもどかしさがありました。特にロールプレイングでは感情がうまく乗らず、自分でも納得できないことばかりで…。前職で5年経験があったので、すぐにデビューできるだろうと思っていたのですが、扱うドレスや接客のクオリティがこれまでとは全く異なるノバレーゼでは、求められる基準は想像以上に高く、2回もデビューテストに落ちてしまったんです。そのとき、「今まで自分がやってきたことって何だったんだろう」と、本気で悩みました。狭い世界の中で評価されていただけで、本当は向いてないんじゃないかって落ち込んでしまって。でも、そんな私をずっと支えてくれたのが、先輩や同期でした。営業後の時間を使ってロープレに付き合ってくださったり、良いところも課題もまっすぐに伝えてくださったり。「私より私を諦めない」姿勢に、心を打たれました。コロナ禍でも前向きに学べるように、オンライン勉強会を実施したり、自宅学習用に資料を開放してくれる会社の取り組みにも救われました。ここまで寄り添ってくれる会社は、なかなかないと思います。時間はかかりましたが、ようやくデビューできたときは、本当に嬉しかったです。

自分のことをもっと好きになれる、そんな時間をより多くの人に届けたい

これからの私の挑戦は、より多くのお客様に、より上質な時間をお届けしていくこと。お客様にとって、ただドレスを選ぶ時間ではなくて、「自分のことをもっと好きになれるような瞬間」を届けられる存在でありたいと思っています。あるとき首が長いことにコンプレックスを抱えていたお客様に、首元がより素敵に映える二連のネックレスをご提案したんです。するとお客様に、「初めてこの体型でよかったと思えました」と言っていただけたんです。そのとき、ドレスやスタイリングには、人の心を変える力があるんだと強く感じました。また昨年、その接客事例がきっかけで、社内で優秀スタッフとして選ばれ、ノバレーゼのドレスをつくるイタリアのアトリエに研修で行かせていただきました。年に2名、社内で選ばれたスタッフだけが行けるもので、入社前からずっと憧れていた研修でした。実際に現地で職人の方とお話しして、「こんなにも多くの人が愛と想いを込めて、このドレスをつくっているんだ」と胸が熱くなりました。この感動を、お客様にも、スタッフのみんなにも伝えていくとともに、これからも、お一人おひとりの魅力を引き出す提案で、特別な時間をつくっていきたいです。