Person
人を知る

#10
入社4年目でケーキを考案。
幼いころからの夢を叶えた、職人としての挑戦
2019年 新卒入社
パティシエ
古賀 早紀
パティシエとして、自分には乗り越えなければいけない壁があった。

私の小学生の頃からの夢は、パティシエになること。その想いを胸に、製菓の短期大学を卒業しました。ノバレーゼに入社して、最初に配属されたのは福岡の店舗。料理の基礎知識は持っていましたが、すぐに即戦力になれるわけではありませんでした。さらに当時の私は、人とのコミュニケーションがとても苦手で、礼儀はもちろん、あいさつさえも自信がないほど。仕事自体は楽しかったけれど、社会人としての自分にどこか劣等感を抱えていたんです。そんな私に対して、先輩たちはまぶしいくらいにキラキラしていて、エネルギッシュで、しかもとても親身に接してくれました。その中の1人の先輩は、どんなに小さなことでも一つひとつ丁寧に教えてくださいました。あいさつの仕方から、作業一つひとつの意味、そして社会人としての立ち居振る舞いまで——まるで家族のように寄り添いながら導いてくれたのです。あのとき、あの先輩に出会えていなかったら、今の私はいなかったかもしれません。だからこそ、今もこうして頑張れているんだと思います。
自分でこだわり抜いて考案したウエディングケーキが、全国の店舗で採用に

私はずっと「お客様の人生で一度のウエディングケーキを作りたい」という夢を温めてきました。そんななか一昨年、全社公募で新しいウエディングケーキを提案できる機会があったんです。100案くらい応募が集まったなかで、なんと私の考案したケーキが採用。文句なしに、人生で一番うれしいできごとでした。私は「芸術」をテーマに、白いケーキをキャンバスに見立てて、油絵をイメージしたケーキを考案しました。婚礼のお客様は、20〜30種類のケーキが載っているケーキブックからウェディングケーキをお選びいただくのですが、私のケーキがそこに載っているのを見たときは、すごくうれしかったですね。私はこだわりが強くて、とにかく細かくレシピを考えたいタイプ。そんな自分のこだわりという個性が認められた気がして、すごく自信になる出来事でした。
喜んでもらえるとうれしい。お客様の反応がわかる、それがノバレーゼの良さ

今は仙台の青龍荘でチーフパティシエを任せていただいています。ノバレーゼでは、1年目からパテシィエとして全ての業務に携わり一つひとつのケーキに責任を持って作り上げる事ができるという方針があって、ヘルプでいろんな店舗を回る機会も多くありました。そんないろんな挑戦をさせてもらえた経験が、今に活きていると思います。青龍荘は、平日の日中にランチ営業も行っており、そこで提供するメニュー開発をする際に、今まで気にしたことがなかった客層や地域性なども考える必要があったのも、私にとってひとつの挑戦でしたね。一番好評だったのが、チーズテリーヌです。口溶けなめらかに仕上げ、甘さとトンカ豆の芳醇な香りのバランスにこだわりました。ランチならSNSのクチコミも見ることができるので、お客様の反応がわかると、励みになります。メニューを考えるのは楽しいですし、お客様にも会社にも認めてもらえているという実感があるのがうれしい。作ったものが喜んでもらえるのが私の生きがいなので、やっぱり私は、職人なんだと思います。